2020年11月13日金曜日

HUG(避難所運営ゲーム)を行いました

 昨年度に引き続き、2年生の授業でHUGを行いました。今回の講師は、清水町役場総務課の鈴木様です。HUGは、Hinanzyo(避難所)、Unei(運営)、Game(ゲーム)の頭文字を取ったもので、英語で「抱きしめる」という意味も含んでいます。避難者を優しく受け入れる避難所のイメージと重ね合わせて名付けられたものだそうです。阪神淡路大震災以降、地域住民や避難者を主体とした避難所の運営を目指すところが増えているそうで、私達ももしかしたら運営のお手伝いをする場面があるかもしれません。そのようなことも考えながら、冬という季節設定でのHUGをスタートさせました。
運営ルールの説明を聞き、まずは体育館の通路作りのスタートです。
約200人もの人が、避難所にやってきます。真冬ですので、多くの人を外で待たすわけにはいきません。的確な判断と迅速さが求められます。
「はいまつさん」は、3歳の長男と0歳の次男と避難してきました。次男はまだ母乳で、夜泣きもひどいそうです。さて、どのスペースを利用してもらおう?
「すずらんさん」は全盲鍼灸師ご夫妻。盲導犬を連れています。
「はくちょうさん」「さくらますさん」「こんぶさん」と次々にご家族で避難してきました。
ポータブルストーブの配置、投光器やスポットライトの配置も考えていきます。なにしろ数は限られていますから・・・。
インフルエンザの患者さんが避難してきました。どの教室を使おう?

自分たちで真剣に考え、意見を交わし合いながら避難所運営をすすめていく2年生の姿に頼もしさを感じて、あっという間に2時間が過ぎていきました。

「今、コロナ禍でこのような状況になったとしたら・・・」
「いつか社会人になったとき、避難所運営に携わったら・・・」
「それでは、現在中学生として・・・」
この授業をもとに、考えが広がります。